2024/04/30 21:14
ヴィオディナミ(biodynamic)は、農業の一種で、自然の循環に沿った栽培方法を重視する考え方です。1920年代にオーストリアの哲学者ルドルフ・シュタイナーによって提唱され、現在では世界中で広く普及しています
ヴィオディナミの栽培方法は、植物や土壌を一つの生命体としてとらえ、土壌の肥沃化や植物の健康を自然の循環に沿って促進することを目的としています。具体的には、月の満ち欠けや星座の位置などの天文学的な要素を考慮し、土壌に有機肥料を与えるタイミングや、植物の収穫時期を決めたりします。また、薬剤の使用を極力避け、代替的な手段を用いて害虫や病気の防止を行います。
まだ今ほど一般的になる前は、黒魔術の儀式のようなことをやるミステリアスな作業で耳を疑いました。
例えば、ある月齢の時に『牛の角に牛糞を詰め畑の四隅に埋めよ』とか
ヴィオディナミは、独自の栽培方法に加え、人と自然とのつながりを重視する思想や、自然環境に対する敬意を表すシンボルの使用など、独自の文化や信仰を持っています。ヴィオディナミの農産物は、自然の恵みを最大限に引き出した独特の味わいを持つことが特徴で、高い品質が評価されています。
ヴィオディナミは栽培農法であり、自然の循環に沿った栽培方法を重視する考え方です。
現在ではこの農法に対する認証も出来ています。
ここ宮崎でも都農ワイナリーも早くから取り入れ、綾町のナチュールワイン生産者の香月ワインズもヴィオディナミとは言わないが、栽培方針の対談の中で何度も「畑そのものの生命力を引き出す」などの言葉を発言されていました。
それだけ作り手には魅力的な農法で出来る葡萄も健康的で素晴らしいものになるのだと感心しました。